マンション購入の際の注意点や購入の目的について、今一度確認!
皆さんマイホーム購入について一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
その際に、マンションにするのか、戸建てにするのか、、まずは大きくこの問題に直面することと思います。
仕事柄マンションの購入後の資産価値、維持、管理の面で関わることが多く、友人からも相談を受けることがあるので、昨今の現場をみてマンション購入の際に参考となる情報を発信していければと考えています。
マイホームとしてだけではなく、投資用として検討されている方も、参考になると思いますので是非ご一読ください。
マンション購入に際して確認しておくべき項目
- 購入の目的は何か
- マンション住まいに向いている人、そうでない人
- 居住後に維持費のかかるマンションその他にチェックすべきポイント
購入の目的は何か
まずはマンション購入の目的についてです。
マンションを購入する際、「終の住処、ずっとここに住み続けよう」といった方もいれば、「いずれは(子供が大きくなったらなど)売却するが、それまでの居住地」といった方、「元より住む気はなく、資産運用の目的で購入する」方もいらっしゃると思います。
何を目的で購入するかによって、注目すべき箇所が変わってくると思います。
投資目的や、いずれ売却をするという考えがある方は、今後借主が途切れない(空室期間ができづらい)といった点や、のちに売却する際にも価値が落ちないといったことが重要になってくるので、まずは立地が非常に重要になります。駅からの距離が近い、今後も人気(人が集まりやすい)のエリアにあるか、もしくは、今後開発されてより一層人が集まるであろうエリアを予測することも重要になってきます。
対して、購入したマンションにずっと住み続けるといった場合は、マンションの周りが静かであるか、学校等の校区、自身の親族が集まりやすい、など、どちらかというと各個人、家庭によって重要になる立地についても求められるポイントが異なります。
まずは購入の目的を確認しておきましょう。
マンション住まいに向いている人、そうでない人
本項目については、かなり私の主観が入っている可能性がありますので、あくまでも参考までに読んでいただければと思います。
- 生活音について
マンションは良くも悪くも共同住宅です。近隣の生活音は、皆さんが思っているよりも驚くほど響きます。近年の在宅ワークの普及から、マンションの騒音問題は顕著に増えており、一度気になると頭から離れなくなってしまい、日常生活に支障が出るといった揉め事になるケースが実際に多く見受けられます。
実際にお互いの騒音問題で、上下階の居住者が共に出て行ってしまった例も見たことがあります。
足音(特にお子さんの)、家具を引きずる音などの振動が伴う音は、テレビ、音楽等の実際に発せられる音に比べ、他の住戸(特に下階)に本当に響きます。昨今のDIYブームなどで、部屋内で簡単な組み立て作業を行う方も多くなっており、休日の日中そのような音が問題になることもよくあります。
- 協調性がない人、集団生活の意識が低い人
マンションは、日常のルールが管理規約として定められていますが、生活して行くにあたり、管理規約(ルール)を変更したり、追加したりすることがあります。
また、マンションの設備や外壁、防水などの修繕工事を定期的に行う必要があり、その際に住民の皆さんの協力(工事のために洗濯物が干せない、ポンプの更新工事のために水が使えない時間があるなど)は必要不可欠になります。
他にも上記のような決め事をする際に、マンションでは総会という話し合いの場が設けられることとなります。
この話し合いは、マンションの所有者数人が代表して運営する理事会と呼ばれる機関が中心となり、検討議案を考え総会が開かれます。
上記工事や総会などの話し合いの際は、管理会社が入ることが多いですが、このような話し合いに参加し、意見交換をしたり、その他にも消防訓練やマンションのイベントなど、入居者の方と関わる機会がある中で、他の入居者と関わりたくない、自分の家なのだから自由にしたいといった意識を持っている方がいると、他の居住者の迷惑になったり、工事の進行の妨げになります。
居住後に維持費のかかるマンション
マンションを購入することがゴールではなく、そこからの維持管理についても確認をしておく必要があります。
- 最もわかりやすい維持コストがかかる設備は駐車場
マンションで最もわかりやすい維持費のかかる設備が機械式駐車場になります。特に駅の近くなど、広い敷地が取れないマンションには、機械式の駐車場が多く見られ、地下を含め2階、3階立ての機械式駐車場がよく見受けられます。機械式の駐車場は、年に4回程度の点検費用、定期的な部品交換費用、30年から40年程度での全面更新費用が発生します。
どの程度の費用がかかるのかはマンションによって異なりますが、昨今のマンションは車離れも相まって、機械式駐車場の更新をせずに、潰して平置き駐車場とするマンションも増えてきています。
具体的には、2段(ピット1段)の昇降式駐車場で1台あたり月7,085円、3段(ピット2段)式の昇降式駐車場で1台当たり月6,040円維持費がかかると言われており、本費用は皆さんの管理費や修繕積立金に加算され徴収される形となります。
また、機械式駐車場の他にもタワーパーキングというタイプの駐車場がありますが、タワーパーキングについては、点検が基本的に毎月、更新費用も通常の機械式駐車場よりもさらに高額となりますので、維持管理費がさらに高額となります。
- エレベーターにも注意が必要
エレベーターは、マンションに必要不可欠な設備となりますが、住戸数に対して過剰な台数が設置されているマンションがあります。
エレベーターについても、もちろん点検費用、更新費用が発生し、更新費用については10,000,000円から15,000,000円程度の更新費用がかかります。
タワーマンションであれば、エレベーターが複数台あることは普通のことですが、稀に10階以下の高さのマンションでも、共用廊下が繋がっておらず、1〜3号室までは1号エレベーター、4〜6号室は2号エレベーター、など、一定の号室に専用のエレベーターが設置されているマンションがあります。
購入の際は、「プライバシーが確保されている」「専用エレベーターなんて響きがいい」等の印象を受ける方が多いようですが、維持費の面で言うと、1台増えればそれだけの点検費と更新時に10,000,000円〜15,000,000円の工事費が加算されます。
- その他、謎の設備
例えば、噴水のある池(泉)、滝などの水景設備、プール、過剰なまでの植栽は、見た目の高級感などには繋がりますが、維持費の観点から、「噴水がそのうち止められる」、「滝が稼働しなくなる」、「プールが埋められた目的スペースになる」など、維持費の観点から見ると、修理せずそのままでいいのでは、となってしまうことがよくあります。
私の住むマンションにも、水景設備がありますが、築8年程度で稼働をやめそのままにしています。
最後に
いかがでしたでしょうか。マンションといっても色々なマンションがありますが、購入の際に注目すべきポイントは意外と同じだったりすることが多いです。
他にも色々なマンションに関する記事を書いていこうと思います。